承認欲求が強い人の特徴と改善方法6つ+α
2つの承認欲求があります。
自己承認欲求と他者承認欲求
自己承認欲求とは、自分で自分を認めたい欲求のことを指します。
他者承認欲求とは、他人から認められたい欲求のことを指します。
承認欲求は人間が持つ性質でどんな人にも持っています。
自分がやりたくてやったこと、楽しくてやったこと、興味があってやったことが、結果として他人に認めてもらえた。評価・数字として返ってきたなら問題はないのです。
あなたは自分の行動したことだけで満足できてますか?
自己顕示欲
自己顕示欲とは、自分以外の周りの人から認められたいという欲求です。
「顕示」とは、はっきり分かるように自分自身を目立たせることを示します。人気者になりたい、自分の存在を周囲にアピールしたい、大勢の人から注目されたい。
自己顕示欲は、他人からの注目を得られれば自分の欲求が満たされるという自分中心的な要素を持ちますが、承認欲求は他者中心的な考えになっています。承認欲求は自己顕示欲の中の1つです。
承認欲求とは
人間の欲求の1つです。
他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたいと言う願望です。
マズローの欲求段階
第1段階:生理的欲求
食欲・排泄・睡眠が該当します。生命を維持するために最も基本的な欲求で必要最低限のことです。
第2段階:安全的欲求
身体的に安全で経済的・環境的に安定下くらいをしたいことです。
第3段階:社会的欲求
家族・組織など社会の集団に属して安心感を得たいことです。(所属と愛の欲求とも呼ばれます)
第4段階:承認欲求
高く評価されたい、人から認められたいことです。
承認の欲求は、さらに「低位の承認欲求」と「高位の承認欲求」に分類されます。
低位の承認欲求(他者承認欲)
他人に注目されたり、賞賛されたりすることを求める欲求のことです。
他者からの評価や尊敬を得たり、多くの人から注目を浴びたり、富や名声、権利を持ったりする。
高位の承認欲求(自己承認)
他人からどう見られているかではなく、自分が自分を承認できるかどうかが問題になります。
高位の承認欲求は、他者軸からではなく、あくまで自分軸でも行動からもたらした欲求です。
第5段階:自己実現の欲求
自分にしかできないことを成し遂げたい、ありのままの自分、自分らしく生きたいという欲求です。
第6段階(番外編):自己超越の欲求
人間は全ての欲求が満たされると、自分自身の欲求を満たすだけではなく「世の中」「世界」を良くしたい。変えたい。という社会的欲求を満たしたいと考えるようになります。
自己超越者の特徴
- 創造的
- 謙虚
- 聡明
- 他者の不幸に罪悪感を抱く
などと言われています。
マズローの法則では、生理的欲求を満たしたら安全の欲求を、安全の欲求を満たしたら社会的欲求をというように、人間はピラミッドを登るようにして段階的に欲求を満たしていくとされています。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アメリカの心理学者
人間心理学の生みの親。人間の欲求を5段階に分類しました。
当てはまる項目が多いほど、承認欲求が強い傾向になります。
承認欲求が強い人の特徴
- 目立ちたがり屋
- サービス精神旺盛
- 世話好き
- 見栄っ張り
- 自分に自信がない
- 自分の強みが分かっていない
- 自慢話が好き
- 寂しがり屋
- 嫉妬深い
- プライドが高い
自分自身で認めることができないため、他者に評価してもらおうとするのです。他者に評価してもらうことで、自分の存在価値を見出そうとします。
承認欲求の強い人のメリット
- モチベーションが高い
- 人一倍働く
- 仕事の成果が出やすい
- 仕事に真面目に取り組む
- ノルマ達成や成績アップに重点を置ける
- 自己肯定感が高まりやすい
- 自分の評価や存在価値を受け入れられる
承認欲求の強い人のデメリット
- 人に批判されるのが怖い
- 他人の承認でしか動けない
- 他人から凄いと思われたいことしかしない
- 他人がいないと動けない
- オリジナリティがなくなる
- 自分のメンタルに影響が出てくる
- 他人軸になる
- 破産リスクが高まる
- 他人と比べてしまう
- 完璧主義に陥る
- 相手に気に入られるような行動をとる
3つを承認する
①存在承認
その人の存在や自分の存在そのものを承認することで承認欲求を満たそうとする上で土台となります。その行動としては、意見を求めたり、相手の名前を呼び目を見て話すことで、存在を認めたことにつながります。
②行動承認
人は成果よりプロセスを褒められるとモチベーションアップになります。
行動や努力事態を褒めることで満たされます。
③結果承認
実際にできたこと、達成したことを結果として評価し褒めることです。
しかし、これだけ褒める、認めると結果が出ない時には認められないと思いやすいです。
改善方法6つ+α
①オリジナリティの追求
自分が興味や楽しいと思うことへの関心を向け、追求する。また、自分に対してのオリジナリティに対してお金や時間を使う。
②過去の自分と比べる
過去の自分と比べ昨日の自分より少しでも成長したことを実感する。
③完璧主義対策
改善するところに目を向ける。
1回で完璧にできるのは中々難しい。失敗するのは当たり前なので、少しずつ改善して常にベターを目指す。
④自分の言動の客観視
自分のやっている行動が他者に承認を求めていることから行っているのか?!客観的に自分のことがみれているのか
⑤他者をコントロールしない
他者をコントロールはできない。
相手をどうにかこうにか変えようとしても相手は変わらない。相手の言動に左右されたり、一喜一憂したりしない。次の行動のための判断や、改善の手段として受け取る。
⑥自分で決める
最終的な評価を自分軸でする。自分がどう思ってどう行動するかは自分の責任で決める。そして、良い面も悪い面もありのままに受け入れる。
⑦+α
お勧めの本
『嫌われる勇気』には、そんなアドラー心理学のエッセンスが「哲人」と「青年」の対話形式でつづられています。「青年」の悩みに、アドラー心理学を熟知した「哲人」が答えていくスタイルです。物語を読むように、楽しく理解できますよ。承認欲求で苦しんでいる人、生きにくさを抱えている方は、『嫌われる勇気』で人生哲学を学んでみてはいかがでしょう?