否定的な言葉ばかりを言う親から心を守る3つの方法

親子関係

否定的な言葉ばかりを言う親から心を守る3つの方法

他人から否定的な言葉で何か言われて不愉快な気持ちになったことありませんか?

この否定の言葉は、親子の人生に影響する。
真剣にわが子と向き合っているからこそ、親はいつも悩み、不安を感じてしまいます。
しかし、子どもは親から受けた言葉を一種の呪文のように受けとります。

「あなたは何でできないの?」
「あなたはそんなこともできないの?」


これが呪文となり「自分はできない人」「できてはいけない人」となります。

否定的な言葉を使うのはなぜ??

  • 親もまた否定的な言葉で育った
    子どもの育て方は親の育て方から受け継ぐ。
    怒られて育った子は、怒ることが愛情だと思い込んでしまうのです。
  • 助言するのは愛情と思っている
    失敗をさせたくないと思うあまり失敗を避けるために回避するようにと「それはやっちゃダメ」と挑戦する機会や失敗からの学びの体験をさせない。
  • 自分の支配下に置きたい
    自分のルールの中で育てたい。
    理想的な子どもでないとダメ。他人に評価されたり、優しい子でないとダメ。他人から見て良い子でないといけないと、周りの目を気にしてどう映っているかで良い子悪い子と判断している。
  • 自分のかなえられなかったことを子どもに託している
    自分の人生の不満を子どもで解消しようとする。

否定的な言葉からの影響

親の言葉が子どもを傷つける意図的なことなのか?!そうではない?!
このどちらかに関わらず、子どもは心の傷や嫌な思い出を一瞬または一生背負って生きていきます。

  • 物事をネガティブに捉える
    自分の思考や価値観までも否定的に考えてしまう。
    自分以外の物事についても自分と同じように否定的に捉えてしまう。
  • やる前からできない
    口癖のように「私にはできない」「僕には無理」とはじめるまえからできない前提に決めつけてしまう。自分の可能性さえも否定し高望みを避ける。
  • 他人と比較する
    小さいことから他人と比べられてきた経験がある。または、人と比較して条件を見いだすことで自分を肯定し、人より優位性を保とうとする。
  • 依存が強い
    他人に決めてもらいたい。
    人の意見を優先し自分の意見を持たない。持たないと言うよりかは自分の意見を持ってない。責任を他人、環境のせいにするので自分で決断しない優柔不断にみられることもある。
  • 問題から避ける
    自分の前に壁が現われたとき、どうやって回避するかに焦点がいき自分で解決しようと思えない。自分の能力がないことを認めたくない、評価が悪くなってしまうと考えるので困難な状況から逃避し自分を守る
  • 自他ともに満足感に欠ける
    完璧主義にも多くみられます。強い固定観念があるので「こうすべき」とこだわりがあり少しでも違うと認められないので、いつまでたっても満足いかない。
  • 失敗に対して極度に怖い
    失敗は悪いもの、してはいけないものと考えているので1回、1度で成功したいと思うあまり結局行動できない。過去の失敗にこだわり改善策が見つけられていない。
  • 自信がない
    「できない」理由に自信がないからと自分では分かっているけど行動できない。
    過去に問題や困難を乗り越えてきた経験が少ない。または、思い出せなかったり、あれは乗り越えたとは言えないと自分に対して厳しくなっているため、今度は自分がなんとかできると思えない。
  • コンプレックスが強くある
    大きなコンプレックスを抱えているので、他人の目を気にしてしまい。もしも、○○でなかったら、○○じゃないなら、、、と変えられない現実にこだわる。

否定的な言葉からの弊害

子どもは親の言葉を真似することで、言葉を身につけます。よって、親が否定的な言葉で叱り続けていると、子どもはその否定的な言葉遣いそのものを身につけてしまいます。

親が日本語で話すなら子どもも日本語で話すようになり、親が関西弁なら子どもも関西弁になります。

親が肯定的な言葉なら子どもも肯定的になり、親が否定的な言葉なら子どもも否定的になります。

これらは無意識のうちに身につけてしまうものです。

「やらなきゃ」という気持ちすら摘み取ってしまう

 親に対する愛情不足感が出てくる

 子どもの自己イメージが悪くなる

 自分に対する自信を持てなくなる

 子どもの中で叱られた物事の価値が下がる

 叱られた物事がますます嫌いになる

 否定的な言葉遣いそのものを身につけてしまう

言葉と思考

言葉を発すると、言語中枢のある左脳から脳梁に情報が伝わり、右脳でイメージを生み出します。
そして、イメージに沿って右脳から感情脳の扁桃核に情報が伝達され、感情が引き出されます。そこで生じた感情に応じて思考が生み出されるようになっています。
つまり、言葉と思考は密接にかかわっていて、言葉がマイナスになると、同調するように思考もマイナスになってしまいます。

心を守る3つの方法

①物理的に距離を置く

親から離れて暮らす。
物理的に距離を置くことで否定的な言葉を言われる回数が離れます。離れることで、冷静に考えることができるようになります。
しかし、1人暮らしをしたくてもできない事情や、1人暮らしを許してもらえないケースもあります。

②自分の気持ちは大切にする

否定的なことを言われたら、全く同じ言葉を繰り返し聞き返す。そして、自分の気持ちを伝える。
同じ言葉を聞き返すとは、

例えば、「あなたは何をやってもダメね」と言われたら、「あなたは何をやってもダメ。って言った?」
もし、これで、ダメな理由を言ってきたら、残念ながら親は自分が否定的な言葉を使っている自覚がありません。

ですので、「ダメと言われると辛い。悲しい。」と自分の気持ちを伝えてみます。

③聞き流す

親と自分の考えは違って当たり前です。親の否定的な言葉に反応しないことです。
反応したり、反抗したりすればするほど相手もヒートアップしてきます。

まとめ

親の言葉を受け入れると、親の人生を歩むことになります。
自分の人生を生きるために境界線を引く。
最終的な決断は自分がすることです。この決断を相手に委ねると間違ったり、失敗したときに相手のせいにしてしまいます。決断も責任も自分がとることでありのままの自分で生きていけるようになります。



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