親嫌い【心理発達】
親の教育態度によってパーソナリティの個人差がある。
親の教育別
パーソナリティ特性と職業分類とを関連づけて職業の志向を考えられる(ローの理論)
①パーソナリティの個人差は、親の養育態度によってもたらされる。
②これらの個人差は、対人的および対物的な相互関係に関わりがある。
③親の養育態度と職業志向の関係がある可能性がある。
情緒型
親の態度は過保護・過干渉など過剰な欲求が強い
条件がかなえば報酬の良い職業
芸術関係の職業を志向する
拒否型
親の態度は拒否・無関心
人間関係を志向せず物志向になる。他人との関係は金銭的満足が基本
科学的・機械的職業を志向する
受容型
親からの愛情を充分に持って、家族の対等の一員として育つ
人間および人間以外の両方についてバランスのとれた職業を志向する
心理発達
エリクソンの発達課題
人間がどう成長していくのか発達していくのか人の心を理解するうえで大切な概念になります。
発達課題とは、エリクソンは人が産まれたから死ぬまでの各段階において取り組むべき課題
ライフサイクル論は一生を8つのステージに分け、それぞれの中で生じてくる葛藤や失敗を(心理社会的)危機と言い解決すべき課題を乗り越えて成長があり様々なものを獲得していくのです。
それぞれ1つの課題をクリアして土台になり次ぎの課題をまた乗り越えて獲得していくとされています。
乳児期:0~1歳
獲得
人がオギャーと産まれて自分は何もできないけどお母さんがいて、お腹空いたーと泣けばおっぱいがもらえるからこの世界はなんか信頼できそうと思えるのです。この基本的信頼を獲得できるのです。
危機
一方、泣いても誰も来ない何も与えられないと、不信・この世は信頼できないと思ってしまうのです。
親に授乳や排泄の全てを任せ基本的欲求が満たされ安定した養育に中で信頼することを身に付ける。自分は愛され価値があるんだと自然に感じていくここで生きていけると思えることで、得られる強さは、希望です
幼児初期:1~3歳
獲得
少しずつ体を動かせる様になり、自分で排泄をしようと試みます。そして、自分でできるよと自律感を獲得できるようになります。
危機
一方、自分ではできない、失敗してしまったとこの経験から周りから怒られたり、責められると恥ずかし気持ちが大きくなり恥・疑惑が残り、自律を失ってしまうのです。
トイレトレーニングのほか、親の世話になるだけではなく自律的に自分を整えて行動することを覚えていきます。得られる強さは、意思です。
幼児期:3~6歳
獲得
この頃になるとままごとをしたりと大人の真似をしはじめます。そして、自分もやってもたいと自主性や積極性を獲得していきます。
危機
一方、罰されてしまうかも知れないという罪悪感に思ってしまうのです。
遊びの中で自分で挑戦したり解決したりし、自分の行動の結果として何が正しくて何がただしくないのかを経験していくので、得られる強さは、目的です。
学童期:6~12歳
獲得
もう少し大きくなり、学校に進学しからは目標に向かって頑張る力といった勤勉性で勉強だけではなくスポーツや芸術も入ります。
危機
一方、頑張れない、自分はできないという劣等感産まれます。
学校などで勉強、スポーツや芸術を頑張り自分に合うものは何なのか合わないものは何かを経験し、得られる強さは、適格です。
青年期:12~20代
獲得
もうちょっと大きくなり、自分のやりたいこと、するべきこと、居場所いっ、自分がどういった存在なのかといった自己同一性(アイデンティティ)の確立になります。
危機
一方、自分がどうするべきかわからないといった状態になると役割の拡散になります。
自分とは何か自分はどう生きていくのかどんな職業に就くのか、自分の定義が何か揺らぐ中、社会的義務・責任などの猶予の期間が与えられる期間(モラトリアム)で人の為に何をするのか、自分の為にどうあるべきなのかを考え、得られる強さは、忠誠です。
成人期:20代~40代
獲得
大人になると、人生のパートナーを見つけたり、親友を作ったり人生の共を見つける親密性が獲得され、成熟した人間関係を築いていくことができるようになります。
危機
一方、人間関係がズムーズにいかなかったり、親密な関係が築きにくかったりすると孤立になります
友達を作ったり、他者を愛したりで得られる強さは、愛です。
壮年期:40代~60代
獲得
出産子育ても含まれますが、次世代の育成や貢献といった広い意味あいで、生殖制の獲得になります。仕事を通じて社会に貢献したり、後輩指導や教育と次世代の為に何かをする。
危機
一方、自分自身の中で完結してしまう状態で停滞になります。
次世代の教育に関わり、次世代に継承していくジェネラティビティと言われ、得られる強さは、世話です。
老年期:60代~
獲得
これまでの人生を振り返り知識とか経験を統合する統合性の獲得になります。
危機
一方、何をするにも手遅れだと思ってこれまでの人生に満足できない状態の絶望になります。
人生を振り返って総まとめをし人生の価値を見いだす自分とは何か自分の使命とはなんだったのかあるがままのの自分で生き抜くにはと得られる強さは、英知です。
アダルトチルドレン
アダルトチルドレン特徴
学童期の発達課題が獲得できず、他人と自分の境界線がない人
人間関係が不安定か極端
人に依存し過ぎてしまうので、相手に何十回と電話や確認のメールを頻繁にする。相手がいないとダメだし、相手も私がいないとダメだと勝手に思い込んでしまう。
また、回避傾向が強く人と親しくなることをめんどくさいと思い人と仲良くなることに恐れている。
感情を隠す
感情を感じることを怖く思っていたりすると、我慢して自分は何も感じていないこととし我慢していることにも気づかない。気づかないので、いつしか溜まり爆発させてしまうのです。感情のコントロール特に怒りや悲しみを無視して自分のことが何を望んでいるのか分からなくなってしまっている。
自分がない
自己がない。人に合わせ過ぎて自分がないので、弱い自分か価値のない存在と思ってしまう。
また、人から攻撃されると思うあまり、本来の自分より強い自分になることで自分自身を守ってきた。と、弱い自分か強い自分かの2極化になってしまう。自分自身を愛せないので、他人の評価に依存します。
主体性
人生の主人公は自分で自分自身が選んでいけなくなってしまう。自律することが難しい。